有機薄膜太陽電池向けPCBMフラーレン、水酸化フラーレンをはじめとするフラーレン誘導体(化学修飾フラーレン)です。フラーレンは未修飾のC60等でも興味深い特性を示しますが、化学修飾により太陽電池向けのn型半導体特性、水酸基による親水性付与等の特徴が現れます。
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銘柄
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nanom spectra
E100、E100H、E102 |
nanom spectra
E110、E112 |
分子構造
化学名 |
[60]PCBM
phenyl C61-butyric acid methyl ester |
[70]PCBM
phenyl C71-butyric acid methyl ester |
性状
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褐色~黒色固体
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褐色~黒色固体
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*位置異性体の
混合物です。 |
フラーレン を酸化剤を用いて水酸化したもので、水や極性溶媒と親和性があります。その性質を活かして、生体関連用途 (スーパーオキシド消去[1]や酵素活性阻害作用[2])に関する研究がなされています。
銘柄
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nanom spectra D100
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分子構造
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性状
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茶色の固体
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溶解度
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1%NaOH: 10%程度 / DMSO, DMF: 3%程度
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安定性
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大気中・常温で安定です。加熱すると120ºCぐらいから脱水反応に起因する重量減が観測されます(TG-DTA)
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銘柄
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nanom spectra A100
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分子構造
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性状
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白色~クリーム色の固体
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溶解度
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トルエン: 0.7%程度 / m-キシレン: 1.5%程度
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安定性
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空気中に放置すると、次第に酸化されます。不活性ガス雰囲気では安定です。
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