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フラーレンの基礎物性

フラーレンの基礎物性

1.電気抵抗:高い電気抵抗

フラーレンの外観はカーボンブラックや煤に類似していますが、電気伝導性は低い値を示します。

C60結晶:108~1014Ωcm
C70結晶:C60と同程度
出典:
「フラーレンの化学と物理」 p122,p166本文*
引用元)Solid State Commun.,84,827(1992) 阿知波ら
昇華法C60薄膜2端子法、
室温・真空中:約108Ωcm / 室温・大気下:約1012Ωcm
2.溶解度:有機溶媒に僅かに溶ける

フラーレンは他の炭素材料と異なり、有機溶媒に溶けます。
データ

3.熱安定性:良好な熱安定性

フラーレンは不活性雰囲気下で良好な熱安定性を示します。
酸素存在下でも約300℃付近まで熱的に安定です。


出典:
H.S.Chen et al. J.Phys.Chem. 1992,96,1016-1018
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